クラウンの購入を検討されているあなたは、きっと他車とあれこれ比べてクラウンに決めることはなく、初めからクラウンと決めておられるでしょう。
クラウンはただの高級車だけではなく、クラウンというブランドを売っているのです。買われる方も室内の高級感、静かさ、乗り心地の良さ、そんなもの当たり前なことで、クラウンの魅力の一番は、その車がクラウンという事なのです。
今回はクラウンの購入を検討するうえで、知っておきたい情報や車種の特徴、中古車ならではの購入ポイントをお伝えします。
クラウンを中古で検討中の方必見!購入する前に知りたいポイント5つ
ポイント1:昨日今日の車ではないクラウンの歴史
クラウンの歴史は古く、戦争が終わってわずか10年、しかも純国産として1955年に登場しました。これがどんなに大変だったかは想像に難くありません!それまで輸入車ばかりだった日本に純国産車が登場したのです。まさに日本の復活の一歩だと皆感じたことでしょう。
その後日本は高度成長期を過ぎオイルショックを乗り越え、バブルを経験しその後バブルが弾けた時も、クラウンは時代と共に歩んできました。その間、いつの時代もクラウンは憧れの対象で居続けたの車なのです。
ですが激しい車競争の中で、クラウンはいつまでも伝統の上に安穏としていることは出来ませんでした。様々な試行錯誤を経てハイブリッドシステムなどの環境にも配慮したうえ、現在では
・マジェスタシリーズ
・アスリートシリーズ
・ロイヤルシリーズ
と大きく3つのシリーズに分けて、それぞれ特徴を持たせることにより幅広い層に対応させています。
ポイント2からはアスリートシリーズ・ロイヤルシリーズ・マジェスタシリーズ、それぞれの魅力と中古車情報をお伝えします。
ポイント2:クラウンアスリートシリーズの特徴と中古車
クラウンアスリートシリーズは、車高をやや低くして走りを重視した造りになっています。クラウンの静かな乗り心地はそのままに、電子制御式ショックアブソーバを装備して少し硬めの乗り心地にすることにより、シャープなハンドリングを持たせており、走りを求めるアグレッシブな方むけです。
フロントグリルもクラウンとしてはすこし挑戦的ともいえる顔立ちで、他のシリーズとは一線を画しています。
クラウンアスリート中古車の現行モデルは2013年からですので、お得感のあるのはその前の旧モデルです、2012年式でおおよその相場が220~240万円といったとこでしょうか(年度末の決算時期や、9月頃の中間決算時期などは、さらに値段が下がる傾向にあります。)
2.5Lタイプが多く出回っているようですので、そこを中心に探されるのが良いでしょう。
クラウンは若い方が乗られると、似合わなかったり、嫌みに映ったりすることがありますが、アスリートは若い人向けに造られており、スーツを着て乗るだけでなく、普段着でも十分耐えられる造りになっています。
とはいってもそこはクラウン、スーツを着た若い方が運転される時、こんなに似合う車は他にはありません♪
ポイント3:クラウンロイヤルシリーズの特徴と中古車
クラウンロイヤルシリーズは、トラディショナルなスタイルを継承していて、風格のある、落ち着いた高級感を漂わせています、イメージ的には最もクラウンらしいと言われるのがこのロイヤルシリーズです。
足回りはアスリートの様な硬さはなく、柔らかな乗り心地が特徴で、インテリアもこれが高級車の内装と納得する造りとなっています、奇抜なところもなく、むしろ少し地味だとさえ感じさせるほどです。
いままでクラウンを乗り継いでこられた方には、このロイヤルシリーズが一番違和感なく感じられるでしょう。
クラウンロイヤルのユーザーはそれなりのお金持ちが多く、ディーラーのセールスマンも新型車が出るたびに乗り換え攻勢をかけるだけでなく、車をリース契約される社長さんも多くその費用を経費で落とされたりしますので、3~5年ごとに新しくされたりする場合もあり、結構中古車市場に程度の良い車がでてきます。
需要と供給の問題で供給が多い為に中古車相場も底値で安定していて、2012年モデルでは200万円を下回るものも出ていますので、この辺りを狙ってみると意外にお得感のある中古車を見つける事が出来るでしょう。( 購入する時期や、地域などによって多少変動があります。)
ポイント4:知っておきたいクラウンマジェスタシリーズ
マジェスタの立ち位置は、当初クラウンの上位車種である当時セルシオとの間をつなぐ車として用意されたのが始まりであり、今でもその性格を残していて、所謂クラウンとは少し違うためです。
サイズ的には車長が他のクラウンに比べて75mm長く、そのスペースを全て後部席に充てていて、明らかに社用車としての用途を意識した造りになっています。確かにVIP用としては、レクサスと比べますとまだまだですが、それでも雰囲気はただよっています。
新車価格もFバージョンで約698万円!他のバージョンと比べても100~200万円それ以上の開きがあり、やはり別格だなという印象をもちます。
一般的に運転を楽しむという車ではなく、まさにステータスそのものと言っても過言ではないでしょう。
ポイント5:知らないと損をする!?クラウン中古車の特徴
これはクラウンだけでなく高級車全般に言えることですが、モデルチェンジのあと中古車相場価格の下がりが大きいという事です、特にフルモデルチェンジのあと旧モデルの値下がり幅は、他の乗用車と比べても結構大きいのです。
それはクラウンの様な高級車を買われる人は、新車を買うことにこだわられる方が多く、今一番新しいという事に価値を置いておられる傾向にあるのです。
その為、中古車を買われる時にでも、今の現行の車と同じ中古車を選ぶ事が多いのです。その結果、モデルチェンジ後の中古車価格は大きく下がっていくことになるのです。
クラウンのモデルチェンジは大体5~6年ごとが目安です。あえて旧モデルを狙っておられる方は、このタイミングを捕まえると安く購入できるようになりますが、モデルチェンジの情報を逃さないように注意が必要です。
今回はクラウンについて、いろいろとお伝えしましたが、いかがでしたか?クラウンは奥が深くてエンジンバリエーション一つとっても様々な変遷があり、とてもすべてを語れませんが、お乗りになる時はそんなこと考えず、純粋にクラウンという高級車を運転して、直接肌で感じて頂けたらと願っています。
最後に、あのフロントグリルについているクラウンの象徴王冠マークいつからかご存知ですか?あのエンブレムは1962年今から55年も前の2代目クラウンから図案化され、途中多少手直しされていますが現在までフロントグリルを飾り続けています。
まさにクラウンを象徴する王冠なのです♪
まとめ
クラウンを中古で検討中の方必見!購入する前に知りたいポイント5つ
ポイント1:昨日今日の車ではないクラウンの歴史
ポイント2:アスリートシリーズの特徴とクラウンアスリート中古車
ポイント3:ロイヤルシリーズの特徴とクラウンロイヤル中古車
ポイント4:知っておきたいクラウンマジェスタシリーズ
ポイント5:知らないと損をする!?クラウン中古車の特徴